動物園で子供たちの人気ナンバーワンはアフリカゾウだそうだ。
地球上で暮らす生物の中で、22カ月という最も長い妊娠期間を経て誕生する
アフリカゾウの赤ちゃんは、体重がすでに90〜100kgもあり、
成獣ともなれば5〜6トンに達し、巨大な岩山のよう。
平均寿命は60余年だが、他の動物に比べると桁外れに長い数字である。
「アフリカ ポレポレ ツアー」 平岩道夫・平岩雅代・共著 アートダイジェスト
アフリカゾウ
ンゴロンゴロは見晴らしがいいので、象のような動物は見つけやすい。でも、彼らは忙しそうに歩きまわるので、近づいて見ることは難しいのだ。突然、我々のクルマの前をスタスタと…
忙しそうに横切った。アフリカゾウは1日当たり150kgの草を食べて、100リットルの水を飲む。
陸上最大の動物は自らの体力を維持するための食事計画など、いつもご多忙なのだ。
キバの傷みぐあいを見ると中年以上の象であろう。痛々しさが若い頃の武勇伝を物語っている。
お尻が汚れているのは、虫がたかるのを防ぐためらしい。しっぽの先にはウチワのような毛が。
シマウマ軍団とすれ違うようにして湖の方へ。普通、アフリカゾウは母系集団で行動するのだが…
牝象はクレーターの急斜面を降りることができない。だから、ここにいるのは牡象だけである…とある。エッ、男やもめだけなの? そう言えば、どこか寂しそうな後ろ姿ではあるなぁ。
もう1頭、「レライの森」から出てきたアフリカゾウも単独行動だったが、威風堂堂としていた。
木の枝をくわえていたので「お食事中、すみません。写真を撮らせてください」と言ったら…
「モグモグ、いいんだよ。きれいに写してね」とカメラを見据えてくれた。OKの合図を出すと…
すぐにクルリと向きを変え、森に帰っていった。忙しそうに…
ンゴロンゴロ自然保護区でのアフリカ象は厳しく管理されていますが、
アフリカ全体では今も個体数が急激に減少しています。
ユネスコの一文をご覧ください。