サファリというのは、
動物を見つけると近づいてゆく行為の繰り返しなのだが、
逆に、動物の方から我々に近づいて来たことがあった。
二種の小さな動物である。
[35]で書いたように、朝、ホテルを出発する時にランチボックス(弁当)を持って出る。
でも、弁当を食べる場所はクレーターの中に一カ所しかない。そこには駐車場があり、トイレがあり、上の写真のように注意書きの看板もあったりする。
サファリ・カーから外に出ることができる唯一の場所でもあり、少しホッとするのだが…
サバンナ・モンキー
尾長猿の一種である。尾を除くと体長50cmぐらいでスリム。雑食性で人を恐れない。
ものすごいスピードで我々の周囲を走り回る。走りながら我々が食べている弁当を狙うのである。
ガイドブックにも「餌をやるのは厳禁」と書いてある。姿は可愛いがクルマの中まで食物をねだりに入ってくるので恐い。この猿さえいなかったら、ゆっくりと車外で昼食が楽しめるのだ。
ツキノワ・テリムク
日本でもお馴染みのムクドリの仲間。カメラを近づけても逃げない鳥だなと思ったが、餌をねだりに来たとは思わなかった。サファリ客に寄生することで居住区を広げている鳥らしい。
まん丸な白い目が印象的。おしゃれな胸の白い帯でこの日本名がついた。