肉食獣は草食獣の数を減らすほど殺してしまうことはありません。
普通、肉食獣は餌を食べると空腹になるまで狩りはしません。
草食獣も満腹の肉食獣のすぐ前でのんびりと草を食べていたりします。
「サバンナに生きる」 神戸俊平・著 岩崎書店
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神戸俊平先生が2004年12月18日(土)18:10よりNHKラジオに出演されて、この度、
植林活動でノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイ教授について語られました。
「こちらでは森は神聖な場所とされています。
女性が主となった約8万人、3000万本のグリーンベルト活動ですが、
命がけでやれば認められるんだなぁ…というのが、ケニアでの反響です。」
ハイエナ
肉食獣の代表として、ハイエナ。猫に近い種類らしいが、顔だけ見ると日本犬の雑種のよう。
よく見れば短いタテガミがあり、肩から尻にかけての体毛が荒々しい性格をあらわにしている。
頑丈な顎と消化器を持ち、他の肉食獣が食べられない骨まで食べるので「掃除屋」と呼ばれる。
ライオンも一目おくほど、ハンティングの名手。湖に入ってフラミンゴを獲ることもあるという。
ンゴロンゴロのマカトゥー湖は浅い所が多いので。(参照:
「サバンナからの手紙」岩合光昭・著)
このようなアフリカ民話がある。
「腹のへったハイエナは、1頭の子どもライオンを食べてしまった。
そして、また腹のへったハイエナが来ることを知っていたライオンは待ち伏せして、
ハイエナの腰をしたたか殴ったが、逃げられた。それ以来、ハイエナは腰が弱って、
かがんだように歩く動物になった。」
「サバンナの詩」 神戸俊平・著 講談社
トムソン・ガゼル
肉食獣の餌食になりやすい草食獣と言えば、トムソン・ガゼル。「トミー」という愛称がある。
乾燥に弱く、分布域は狭い。ンゴロンゴロの川は水がおいしくて、涸れることがないのかな。
円らな瞳、横腹の黒い帯、よく動く尾が可愛い。レイヨウ類独特の臆病さがあり、撮影は難しい。
華奢な体に似合わない鋭い角のあるのがオスなのだが、肉食獣に対しては何にも役に立たない。