カバは沼に沈んだまま、顔も出してくれなかった。
フラミンゴは湖岸に近づいてくれなかった。
ヒョウだか、チーターだかが草むらから顔だけ出してくれたが、
遠すぎて、写真的にはダメだった。
そんな風に不満も残るサファリでだった。
最後に5種の動物をご紹介します。
バブーン(ヒヒ)
バブーンには人間の男と女の区別がつくらしい。
追い払うのが男なら逃げるが、女だと泰然としている。
このバブーンが私を女と見た。何しろ、前と後ろとたいして差のない私だから、
これはその炯眼(けいがん)の確かさを買うべきだが、しかし、こまる。
完全に私をみくびっている。
「アフリカ ポレポレ」 岩合日出子・著 新潮文庫すぐ西側に人類発祥の地のオルドバイ峡谷があり、バブーンはここでの霊長類の代表格である。
真っ黒な顔をした雑食性動物。人間と味覚が似ていて残飯を欲しがる。何とも不気味な感じだ。
ダチョウ
現存する鳥類の中で最も大きい。走るスピードは時速70kmに達する。この茶色っぽいのはメス。
革製品、装飾用の羽扇が人気で乱獲され、保護区以外では絶滅。この黒っぽいのはオスである。
背後の外輪山からクレーターの中に流れ込んでいる白い雲海はムービーで撮りたかった。
コーク・ハーテビースト(コンゴニ)
比較的大きいレイヨウ類であるが、用心深く、車道には近づかないと図鑑にも書いてある。
ダルマワシ
赤い顔をしたきれいな鳥だが、捕食動物。放置された死体を食べ、環境浄化する役割を果たす。
アオサギ
日本でもお馴染みの鳥ではあるが、サバンナにも生息している。目の後ろの黒い羽毛が印象的。
以上で、ンゴロンゴロ自然保護区での動物紹介を終わります。