前回、新郎新婦が席をまわって、
個々の参列者への挨拶をしたことを伝えました。
で、最後は、参列者の方がグラスを持って舞台前に出て来て、
新郎新婦に個々の挨拶をするという場面となった。
ご丁寧というか、この国らしさなのか。
やはり、祝う側と祝われる側が、抱き合ったり、ほおづりしたり、声をかけあったり…
それをするために、長い行列をつくって、順番を待つのであるが、ジッと並ぶのではない。
「新郎新婦が席をまわって」の場合と違うのは、バックにディスコテークなサウンドが
けたたましく響きわたっているのである。この写真ではわかりにくいと思いますが、
祝っている人も、祝われている人も、行列に並んでいる人々も、下半身、踊っているのである。
リズムに乗って、ステップを踏みながら、からだ全体で祝福しているのである。
お酒とサウンドに酔いしれた5時間が過ぎた。フローレンスさんに抱えられるようにして帰りの
クルマに乗った。底抜けに陽気な人達に出会えたことへの感謝の気持ちでいっぱいになった。
【LOG in BLOG】05.2.13
うちの婆ちゃんの話しをさせていただきます。則二はすでに両親とも他界、美枝子は父親を23年前に喪い、母の笹子だけが88歳ですが、この写真のごとく広島県福山市で暮らしています。10年ほど前から我々と顔を合わすと「あんたら、誰れきゃあなぁ」という質問をするようになり、実の娘とその婿が自己紹介をすることになります。婆ちゃんにとって遠い昔の知り合いのようになったことが我々は寂しいのですが、実はこのアフリカ旅行の2カ月間「婆ちゃんに万一のことがあったら」というのが常に頭をよぎっていました。欧米からのように簡単に帰国できない状況がありましたので。
2年前から婆ちゃんは養護老人ホームに入っています。施設を訪ねて行く毎に、介護をなさっている若い方々のお仕事ぶりに感服しています。我々がスネをかじっていた時のような元気さや意識がない婆ちゃんですが、介護の方々のお力でまだまだ生きながらえることでしょう。
別れの挨拶は「来てくれて有り難う」といつも他人行儀に。(社会福祉法人サンフェニックスにて)