どれだけ違う世界で生まれ育とうと、
私たちはある共通する一点で同じ土俵に立っている。
それは、たった一度の人生をより良く生きたいという願いなのだ。
そう思ったとき、異国の人々の風景と自分が初めて重なりあう。
「アフリカ旅日記 ゴンベの森へ」 星野道夫・著 メディアファクトリー・発行
タンザニアでもケニアでもいちばんよく売れているミネラルウォーターのラベルである。キリマンジャロの写真が横に長く、扁平になっているのが気になるのだが、結構おいしい水である。
今回の登山中、則二はずっとこの水を飲んでいた。料理に使っていた水やポーターたちの飲料は「ボイル・ウォーター」と言って、山の水を一度沸かして殺菌したものを使っていた。
タンザニアは空気が乾燥し、日本の初夏のような気候がずっと続くせいか、ビール党が多いように思いました。そのような方々に支持されているのが、このキリマンジャロというビールです。
さて、第5日目、この登山の最終日である。ホロンボ・ハットを出発し、マンダラ・ハットを経由して、マラング・ゲートまでの33km。2日がかりで登ってきた登山道を1日でくだる日である。昨夜、たびたび目が覚めるほどの風が吹き、ザァーという音をたてて雨が降り続けていた。
でも、朝方は熟睡し、目が覚めたらカラッと晴れていた。ホロンボ・ハットの周囲には水たまりひとつなく「あの風雨は夢か幻か」と思いながら景色を見ていたら、昨日までは雪のかけらも無かったマウェンジ峰が白くなっていた。高峰では、ひと晩じゅう、雪が降り続けていたのだ。
そして、キボ峰(キリマンジャロ主峰)に目を向けるとそれ以上に真っ白。平たい上部の右よりの所がギルマンズ・ポイントだから、一夜にして日本で言う「冬山」になっているのです。
(ここから下の3行はダルエスサラームで書いた
[18]臨時ニュースをそのまま転記します)
ここは南半球ですから、春のドカ雪といった感じ。ガイドのヘディック氏が厳しい顔をして「今回の計画がもう一日、後ろにズレていたら登頂は難しかったでしょう」と言いました。
今回の山行を総括して「幸運が85%、努力とチームワークが15%で登れた」と言っておきます。
ホロンボ・ハットからの下山は各自バラバラになるので、最後の記念写真を撮った。
左から、燃料担当ポーターのフェディスンさん。歩く速さがスゴイ。元気いっぱいの若者だった。
料理担当のガブリンスさん。彼は朝、昼、夕食、それと、3時のティータイムの献立をバラエティ豊かなものにしてくれたし、則二の食欲が衰えなかったことが成功の最大要因だと思う。
ガイドのヘディックさん。彼の父親は有名なガイドだったらしく、その自慢話をよくしていた。
サブの料理担当のウイリアムさん。彼はガブリンスさんを師事し、いろいろ学んでいた。
装備担当のヘディック・ジュニアさん。人懐っこくって、可愛くて、血統の良さを感じた。
1人のガイドと4人のポーター、よくやってくれた。感謝の気持ちでいっぱいである。
上記の5人以外に、2日目に美枝子と共に下山したアシスタント・ガイドのモゼスさん(右端の方)、
そして、ポーターのケッシイさん(右上の帽子の人)。Asante sana / Thank you / ありがとう。
そして、次の方々にお礼を述べます。
KIBO HOTELのManaging DirectorのJulita McNeeseさん。登山に関するプロフェショナルな対応と、早めに下山した美枝子がホテルで楽しく過ごさせていただいたことに対して感謝します。
キボ・ホテルの食堂の壁に貼っていただくための登頂記念の写真葉書を作ろうとしていますが、まだです。お世話いただいたガイドやポーターの写真を入れて制作して、その内、送りますので。
ダルエスサラームの旅行社のジャタツアーズ(JAPAN TANZANIA TOURS LTD)の根本利通社長と山田智穂さん、そして、スタッフの皆さん。あなた方なくして今回の登山はありませんでした。
前回[73]、コメントをいただいたAkeyさんもお世話になられたようですので、JATAtoursについて少し書きます。JATAtoursは「ふしぎ発見」「ウルルン滞在記」「世界遺産」など、昨年の一年間に8本ものテレビ番組のコーディネーターをなさっています。で、我々がダルエスサラームに滞在している時に「注目を浴びる仕事をされていいですね」と言っていたら、根本社長がセルー動物保護区のテレビ取材に同行している時に怪我をされました。それで、急遽、山田さんがピンチヒッターで現場に行くという一幕がありました。我々はくつろいで見ている番組ですが、現場のご苦労は大変ですし、危険もあるようです…というエピソードを書きたかったのです。
今後もいろいろとお世話になることでしょうがよろしく。上の写真はJATAtoursのHPより。
タンザニアに関する旅行、その他の何でも…
http://jatatours.intafrica.com/
【LOG in BLOG】05.3.31
今回から入稿日とLOG(日記)の日付が一致します。
今年は桜の開花が遅れています。でも、我が庭にはビオラが咲きました。8種類咲いたうち、4種類を載せます。間違っているかもしれませんが、上から順に名前を書きます。
「ロスキャッスル」「ブルースワール」「サビック・スノー」「フローレ・イエロー」