おしゃれの中で特に手をかけ、時間もかけるのが、ヘアースタイルだ。
お馴染み、三つ編みの細いのをいっぱい作ったもの。それらを束ねて形を作ったもの。
ぴんぴんと鼠の尻尾のように立ったものなど、井戸端会議をしながら作りあげてゆく。
仲良くのんびりと作っている様は、のどかで楽しそうだ。
「おいでよ アフリカ」 板垣真理子・著 晶文社
[03]で書きましたように、今回の旅行は「人体実験」を試みようというのが基本にあります。
三つ編みの髪型にしても、ただ見たり、写真を撮ったりするだけでなく、体験しなくちゃ…と。
そのチャンスが訪れました。ステイ先のワンブラ家のすぐ隣りの家の軒先に評判の髪結いさんが臨時店舗を設けました。クシやハサミを使うだけで、溶液もいりませんので、出店は簡単です。
前回も書きましたように、とにかくむやみに時間がかかる作業ですので、
ダラダラに乗って美容院に行き、結ってもらうのは、負担に感じていました。たまに洗髪には行っていましたが…
さて、始めてみたら、いくつかの問題点はありました。短くて、ストレートな髪は腕利きの髪結いさんでも、かなりやり難くそうでした。縮れ毛で長髪の方のほうが具合がいいようです。
でも、器用に仕上げてくれました。ワンブラ家の使用人らがそばで見ていたので、手を抜くことはできなかったのでしょう。プロに髪を結ってもらうことのない子供たちには垂涎の的でした。
3時間たらずの手慣れた作業で、代金はなんと200円。これは外国人料金で地元の方なら半額くらいに。芯に入れる紐代として別途に200円でしたが、何度かに分けて使えるような量でした。
さて、髪型ができあがって、スグには感じませんでしたが、頭がかゆいのです。ジンワリと。
でも、2日間ほど我慢していましたが、若い二人の使用人がちょっとヒマそうにしていたので、ついつい「この髪、ほどいて」と言ってしまいました。ほどくのは簡単でした。15分ほどで。
体験的髪型チェンジ、終わりました。あ〜あ、何とも言えない開放感!
【LOG in BLOG】05.6.10
前回に引き続き、「東アフリカの風」の報告です。サカキマンゴー(写真上)と大西匡哉(写真下)という二人の若いアーチストの競演だったのだが、これがピッカリ! 聴きごたえありました。
サカキマンゴーは
バガモヨのザウォセ氏を師事したタンザニア派、太鼓の大西匡哉はケニア派。
両者ゆずらぬ好演・熱演でした。我々はタンザニアもケニアもスワヒリ文化としてひとつのものとして考えてしまいがちですが、ウ〜ン、違うのかなぁ…と思わせるような演奏会でした。
会場で売られていたCDを紹介します。
「SENGENYA Traditional Music of Duruma,Digo and Rabai」(2005年6月1日release)
アフリカにおける伝統音楽は貧しさゆえに消失しているものが少なくありません。そんな環境の中で、ケニアの南東部、モンバサの南のミリティーニ村の巨匠・マテラ氏は、伝統音楽の重要性を説きながら、新しい音楽の創造にも傾注するミュージシャンである。彼と出会った大西匡哉は決して豊かではないミリティーニ村に定住し、ドゥルマ民族の伝統音楽を学ぶこととなる。
今回の「センゲーニャ」はマテラ氏の呼びかけで集まった200人以上の音楽家がグループごとの競争意識をもって、互いに刺激を与えながらの収録となった。録音とサウンド編集はすっかり住人になりきっている大西匡哉があたっている。解説文と写真撮影は早川千晶が担当している。