サンゴは木の枝のような姿をしていて動物とは思えません。
一匹の動物ではなく、小さなイソギンチャクに似たサンゴ虫がたくさん集まって、
ひとつのかたまりを造っているのです。
からだの中には硬い骨のようなものがあって、
それが海の底に集まったものが、サンゴ礁といわれるものです。
「図鑑 水の生物」 波部忠重・馬渡静夫・監修 学習研究社
ストーンタウンの迷路の中に小さな空き地があって、
ダラダラが停まっていた。我々を乗せると砂埃をあげながらヤシやマンゴーの森の中を約40kmばく進して、パジェという村に着いた。
ザンジバルの東海岸East Coastはずらりとリゾート地が並んでいて、パジェはその代表格なのだが、バンガローと呼ばれる日本のペンションのような宿があるだけで、後は何もない所である。
「何もない所」とは、レストランやおみやげ物屋がないだけでなく、ホテルも一軒もないのである。案内書によるとEast Coastでも大型ホテルの建設を容認している村もあるようだけれど…
我々は「パラダイス・ビーチ・バンガロー」という名の宿に荷を降ろした。
椅子に座って海を眺めていた。不思議な色の海である。時を忘れて海面に視線を漂わせていた。
サンゴの浜…粒子の細かいサラサラの砂。ここから東に1万3千キロのところにオーストラリアのグレートバリアリーフがあるが、巨大なサンゴ礁は南半球の亜熱帯緯度に集中しているようだ。
インド洋ではそのような話しはないが、オーストラリアや沖縄県など、太平洋ではオニヒトデの大発生でサンゴ礁の消滅が危惧されているようだ。海洋の汚染なのか、異常気象なのか。
サンゴはイソギンチャクと同じ腔腸動物で、炭酸カルシウムの分泌で強い骨格を持つという。
この不思議な動物がかくも美しいエメラルドグリーンの世界をつくるのだろう。でも、遠浅すぎて水泳には不向き。「泳ぎのヌングイ(上掲地図参照)、眺めのパジェ」という言葉があるらしい。
この不思議な海の色を眼底に焼き付けるために、ここに到着して30分後、
パラダイス・ビーチ・バンガローに一泊の予定を二泊に延泊を申し出た。
【LOG in BLOG】05.8.15
[08]と
[29]で述べましたが、アフリカにはノートパソコンを持って行きました。神戸に帰ってからは、通常、デスクトップを使っています。ご覧の通り、デュアル・ディスプレイです。
左の大きいモニターに写真などの原稿を画面いっぱいに広げ、右の小さいモニターにウインドウ類を並べます。この作業環境に慣れるとシングルモニターでは窮屈な感じに思えてくるのです。
で、数日前、大きいモニターがバチッバチッと音をたてながら画面が揺れるようになりました。最初は「暑さのせいだ」と思い、部屋のクーラーを強くかけたりしましたが、何の効果もなく揺れは激しくなる一方。やむなく神戸市内の電機店をまわって、新しいモニターを探したのですが、ありました。今や、液晶モニター時代ですから、我々のようにブラウン管タイプが欲しい者には特価品があるのです。三菱ダイアモンドトロン19inchが信じられないような低価格で…
ところで、これまで使っていたのは、このアップル純正17inchモニターなのですが、リサイクル指定商品ということで、捨てるためには何千円か支払わないといけないらしい。こりゃ何だい!
せっかく新しいモニターを安く手に入れて、ルンルン気分になっていたところなのに…