「ザンジバルで笛ふけば
湖水の人びとが踊りだす」
この俗謡にいう「湖水」とは、ビクトリア湖やタンガニーカ湖をさしている。
インド洋のサンゴ礁に浮かぶ、まるでけしつぶのような小さな島の笛の音が、
千キロも隔てたアフリカ内陸部の人びとの耳にまで届き、住民が踊りだしたという。
「ザンジバルの笛」 富永智津子・著 未来社
西に向かえば、「支配」という名の笛の音が遙か遠くにまで響きわたっていた。
東に向かえば、遙かかなたまでインド洋。そこには人もいないし、支配もない。
10月26日火曜日、パジェの海岸で日の出の写真を撮りました。時系列に並べてみました。
6時00分と6時01分の写真に早朝出勤している人の姿が写っています。パジェの村にも道路はあるのに、なぜ海岸を、そして、自転車で通っているのか…この謎は次々回にご説明します。
もうひとつは、日の出の写真の中央に写っているものと同じですが、一隻の舟です。
パジェの海岸は遠浅なので舟の出入りはほとんどないのだが、打ち捨てられるように小舟が…
いちばん下の写真の舟の背景は広々とした干潟ですが、これが次回のテーマとなります。
ヨットファンの方は「KAZI」という雑誌をご存じでしょう。その舵社の出版物の中に、このアフリカの漁船のことまで載っている分厚い書籍がありました。さすがですね。
ダブル・アウトリガー・カヌー(double outrigger canoe)という英語名がついていますが、ザンジバルやマダガスカルで使用されている漁猟用の舟です。両側に副船(outrigger)が付いていて、復元性が良く、風がある時は大型の三角形の帆を広げて、相当の速力を出すことが可能である。
上掲の絵のように副船寄りに立ってバランスを保つなど、スポーティな感覚も楽しめるようだ。
「船の世界史 上巻」 上野喜一郎・著 舵社
【LOG in BLOG】05.8.19
小さな庭で、この夏はキューリ、マスクメロンなどを収穫できて、食卓を賑わしてくれた。
極めつけは、この糸ピーマン。朝食のサラダにピッタリ。色がザンジバルの海を思い出させる。