サンゴ礁とは、
造礁生物が集積し、固結してできた礁石灰岩が底潮位面にまで海底から高まり、
防波構造をつくっている地形をいう。
地球上にこれほど大規模で、かつ、広域にわたる生物地形は他に類例がない。
「世界大百科事典」 平凡社 堀信行(珊瑚礁の項の著者)
前回、干上がった状態をご覧いただきましたので、ザンジバルの最終回は満潮時に戻ります。
サンゴ礁は「防波構造」と言われるだけあって、確かに高い波が来ない。
波がないと海らしくない…という思い込みで撮った写真である。この程度がここでの高波である。
だから、波打ち際からバンガローまで近いのだが、防波堤のようなものがない。
日本だったら、テトラポッドやコンクリート壁が並ぶはずだが…
平和だ。静かだ。月が出ている。
昼間に見る月は心が和む。ココナッツの木の遙か向こうから上空に昇っている。
ブーゲンビリアも「こちらを向いてよ」とささやいた。
さて、この平和なリゾートに、何か怪しい軌跡を見つけた。大蛇が通ったような奇怪な窪みが…
ウヌ、自転車じゃないか。
なぜ、砂浜の上を自転車なのか。
ま、簡単に言えば、「集積し、固結した」砂浜なのである。
この周りの道路は舗装していないし、4WD車が走りまわるので、大きな凸凹の連続。
でも、ここならハイウェイのようにスイスイ走れる。快適だ。
東南アジア諸国と違って、ナイロビでもダルエスサラームでもあまり自転車を見かけないのだが、この海岸での自転車は重要な交通手段になっている。自転車はバンガローが貸してくれる。
この砂浜、足裏での感触がいいのである。こんな所でいつも遊んでいるワンくんって幸せだな。
ココナッツの実を見ていたら、ヤシ油を入れた
ミッシェルちゃんの離乳食のことを思い出した。
里ごころがついてきたのかなぁ。
パジェの海岸、いつまでも、ここに居たい。
が、去るときがきた。
来たときと同じように
ダラダラに乗って島を横切り、
ストーンタウンへ。どんよりと曇っていた。
大樹の陰で
ダウ船を造っている人たちがいた。定評がある造船技術、アラブ仕込みなのだろう。
高い天井、低い位置の小窓。ペルシャ絨毯に寝そべって料理が出るのを待つ。
ザンジバルでの最後の食事は「モンスーン」というレストランでインド料理。
Monsoon(季節風)はヒマラヤの登山記録によく出てくる言葉だから、インド
料理店の店名なんだなと思っていたら、意外にもアラビア語が語源らしい。
Kwa Heri Zanzibar / Good bye Stone Town / さようなら サンゴ礁
【LOG in BLOG】05.9.10
早いものです。
「東アフリカの風」というライブがあってから、3カ月になります。
あの3人がケニアやタンザニアから、再度、やって来ます。
3人のうち、サカキマンゴーだけは日本定住ですが、あの直後、タンザニアに行っておりましたので、彼にとっては帰国演奏会になります。9月24日から1カ月半の多彩なスケジュールです。
ホール、レストラン、喫茶店、体育館、公園、学校など、いろいろな所で演奏と講演をします。
#上の写真のマンゴーが手にしているリンバに「ZAWOSE」という文字が見えます。
彼が偉大なミュージシャンである
ザウォセに教わった話しは聞いていましたが、
楽器までも受け継いだのか。いやいや、リンバという楽器のブランド名らしい。
#大西匡哉の太鼓は音程を違えたもの5つをワンセットするのだが、ケニアで愛用
しているものと、日本で演奏する時のものは違うらしい。日本は湿気が多いので
保管が難しいと嘆いていた。運賃さえ安ければケニアに持ち帰りたいのだろう。
「東アフリカのトーク&ライブ」
早川千晶…東アフリカのトークとスライド
大西匡哉…ケニアのドゥルマ民族の太鼓
サカキマンゴー…タンザニアのゴゴ民族のリンバ
この三人の情報は…
JIWEのHP サカキマンゴーのHP
サカキマンゴーのファースト・ソロ・アルバム「limba train」(2005年9月27日release)
ジャケットに「サカキマンゴーの指は聴く者を時空間の音旅へと連れ去る運転士」と
書いてあるように、彼のLIVEからは想像のつかないような不思議な世界である。
リンバは単独(ソロ)で聴くと、リリカルで癒される。日本語の歌も3曲入っている。
そして、上掲の楽器のアップ写真にご注目。黄色と緑色のアルミ板は音色にニゴリを
入れるために、殺虫剤の空き缶を切って取り付けものであると本人が告白した。
【LOG in BLOG】05.9.29
阪神タイガース、リーグ優勝おめでとう。
本山パブロさん、乾杯!
我々投稿者の孫、川崎市在住の米沢志隆は21世紀生まれ。早くも2度目の優勝を経験しました。