高層ビルに囲まれた緑樹が、久々に照りつける太陽で生き返った。
いつも偉容さを漂わせる大噴水が、今日はなりを潜めている。
バリケードのごとく、透き間なくテントが張り巡らされた。
5月20日(土)と21日(日)の2日間、東京・日比谷公園を点描します。
33カ国もの駐日アフリカ大使館がそれぞれに趣向を懲らしたコーナーを設けた。
40ものブースで個性的なNGOたちが、大きな声で表情豊かに自己PRをした。
そこに集まった人びとは、2日間で延べ7万人。なぜ、これほどまでに盛りあがるのだろうか。
今、アフリカは‘旬’なのか。
AFRICAN FESTA…6回目を迎えた催しだが、投稿者は初体験。何もかも新鮮だ。
ギニア出身の歌手ニャマ・カンテが激しく踊る。その仲間が舞台に上がるやいなや踊り狂う。
アフリカン・コンサートは屋根がない所で聴くべきだ。音楽堂は通路までギッシリだった。
カメルーン音楽と新内三味線のユニークな融合。BANABAという国際交流型のバンドである。
舞台を離れても、音楽と離れることはできない。あちこちで、それぞれの民族音楽が流れる。
そして「ねぇ、いっしょに太鼓を叩こうよ」と誘いをかけられる。
聴いている人や見ている人がいてもいなくてもいいのだ。
大勢で踊れば、ググッと盛りあがってくるものがある。
ケニアの木管楽器ゾマーニを吹いているのは、一見、ベテラン・ミュージシャンのようだが…
よく見たら、
神戸俊平さんではないか。NGOコーナー
「アフリカと神戸俊平友の会」には「ボクとキキのアフリカサファリ」など、数種の著書が売られていた。彼の動物記は読み応えがある。
さて「胃袋でアフリカを感じたい派」を自認する者であるが、今回は苦戦をした。ここでしか食べられないスナック食品、肉料理、ビールなどが売られているのだが、どれも長い行列だった。
結局、スーダンのシシケバブという巨大な焼き鳥(1串=500円)を食べ、
南アフリカ共和国の赤ワイン(コップ1杯=500円)を飲んだだけだった。
でも、みんな、よく食べるんだ。食べすぎだよ、ねぇ、
マータイさん。
モカ・コーヒーの産地のエチオピアは、このようなセレモニーをしていた。
物品販売ももちろん大盛況。子どもにも人気のようだ。
旅先で工芸品を見つけても持ち帰ることの難しさを思うのだが、ここでは気軽に買える。
「アマニ・ヤ・アフリカ」のコーナーでは、
カテンベくん関連の物品が売られていた。
子どもたちがアフリカのお面を作るワークショップもあった。
この写真と次の写真が今回の催しの盛りあがりをもっとも象徴しているのではないだろうか。
テントの中をのぞき込んでいる人びとがいました。こんな姿勢で立ったままの45分間。
早川千晶さんの「ケニア・キベラスラムの子どもたち」という講座である。
テント内に入れなかった人たちが地面に座り込んで聞き入っていた。
早川千晶さんには、もうひとつステージがありました。
テレビ番組「あいのり」で人気者になったヒデ(今澤徹男)とのトークショーである。
ヒデのアフリカでの滞在は約2年間ほど。早川さんのアドバイスを受けて、ナイロビ郊外のスワヒリ語学校で半年間勉強し、念願のマサイ族との交流を体験することもできた後、帰国している。
アフリカに貢献し、何らかの力になるために…と、今、いろいろな活動を続けている。
ヒデがブースに立ったら、若い女性が取り囲んだ。新しいタイプのタレントなのだろう。
【LOG in BLOG】06.5.25
本日(木)午後1時〜3時、倉敷市の中央病院古久賀ホールで、早川千晶さんのスライド&トーク
≪ケニアのスラムで生き抜く子供たち 〜世界の子供たちの未来を考える〜≫がありました。
今回は助友伸子さんと西山敦子さんが企画し、PR活動もしたのだが、ウイークデーの昼過ぎの時刻のために出席者が10数名と少なく、上掲のアフリカンフェスタと逆現象になりました。でも、香川県、広島県、兵庫県などからの熱心な参加者があり、ホットな雰囲気になりました。
早川千晶さんは9月下旬から10月にかけて全国ツアーを予定していますが、その時はカテンベ腎臓移植基金の発起人である
大西匡哉くんも一年ぶりに同行します。そして、匡哉くんの師匠にあたる
マテラさんも初来日して、本場のパーカッションを聴かせてくれることになっています。
【LOG in BLOG】06.6.10
3枚の絵葉書はカテンベくんが描いた絵を仙台の山田さんがデザインしたものです。3枚300円。
マサイ族がビーズで作ったワニのキーホルダーは早川さんが持ってきたものです。1個200円。
いずれもアフリカン・フェスタや倉敷の会場で売っていたものですが、多少残ったものを我が家に保管していましたら「友人に売りたいと思いますので」と言って、2万5千円買ってくださった方がいます。倉敷の会場で初めてお会いした宝塚市の井上明美さんです。いい話しでしょう。
他に、日本でのプレスになったキベラの子ども達の歌の
CD「TWENDE NYUMBANI」(2500円)が40数枚残っています。
[105]で購入しにくい本ということで紹介した早川千晶・著「アフリカ日和」(旅行人・1680円)が20数冊が我が家にあります。いずれも税込料金、送料別途です。
ご希望の方は申し出てください。売上げ金の一部はカテンベ腎臓移植基金になります。
お問い合わせとお申し込みは…yonezawa@ops.dti.ne.jp
【LOG in BLOG】06.6.13
5月13日に封切ったイギリス映画「ナイロビの蜂」を遅まきながら観ました。
ケニアを舞台にした映画と言えば、1986年のアメリカ映画
「愛と哀しみの果て」があり、2001年のドイツ映画
「名もなきアフリカの地で」があり、いずれも歴史に残る秀作ではあるのだが、一時代前のアフリカを描いたものである。ついに「今」を活写した社会派が登場しました。
ラブ・ストーリーという包装紙の中でアフリカの現実をしっかり捉えています。レイチェル・ワイズの助演女優賞は主演の間違いではないかと思うほど、生き生きとした女性を浮かびあがらせています。原作ではキベラと謳ってあるのだが、映画では単なるスラムの情景として扱われているシーンがある。そこでは、あの
「トタン屋根」と「鉄道」をアクセントにしている。