マシモニ小学校の音楽会、その2。
上級生たちのちょっと気取った姿を…
千晶さんたちは別の場所で、1年間ぐらい、このような学校を開いていた時期がある。
その後、このマシモニ小学校を開校したのが、2年ほど前になる。
このような場所にこんなに素晴らしい学校を建設するのは並み大抵の努力ではないだろう。
開校したとたんに備品などを大量に盗まれたりした。泥棒の多い地域なので仕方がないとのこと。
でも、順調に運営されている。子供たちも育っている。地域の協力も得られている。
国語、算数、理科、社会などの教科がどう進められているかは知らないが、この音楽は何だ。
何年も何年も、練り上げられたような音楽ではないか。
持って生まれたもの…とよく言うが、そんな言葉でかたずけていい問題ではないだろう。
生徒は部族的には5つほどに分かれるという。でも、ひとつの部族音楽を他の部族の子供もすぐに覚えてしまうという。多民族国家はみんなが仲良くするためのツールとして音楽があるのでは…
一曲終わる度に先生が前に出て、次ぎの曲のリズムを指でパチパチと鳴らしながら指示する。
そして「リズムはしっかり。元気いっぱい歌えよ」と言いながら、先生は横の席へ姿を消す。
先生が消えたら、何の合図もなく、バァ〜という感じで音楽が始まる。歌が響きわたる。