「タンザニア篇が始まりますよ。前の方に詰めてくださいね〜。
お代は見ての後で。払ってもいいけれど、払わなくてもいいんだよ〜。
おじさん、太っ腹なんだから。」と紙芝居屋さんのごとく掛け声をかけながら…
ケニア篇ではナイロビ周辺しか行っていませんが、タンザニア篇ではアチコチ移動しましたので、その位置を示すために上記のような地図を作成しました。
ナイロビを飛び立った飛行機はキリマンジャロを飛び越え、ダルエスサラームに向かう。
途中、キリマンジャロ上空に差し掛かった時は「もうすぐ、アフリカ最高峰の…」という機内放送があり、一時的に高度を下げ、乗客に氷河に覆われた
巨大な火口(クレーター)を上空から見せる…と我々は信じていた。比較的乗客の少ないビジネスクラスに忍び込み、カメラを手にして、右の窓、左の窓から下を覗いていたが、何も見えない。(上の写真のごとく)
でも、この地図を見ていると、そんなサービスがあってもいいのではと思いませんか。
ダルエスサラーム空港ではワンブラさんご夫妻が出迎えてくれた。ご主人のワンブラさんとは1年6カ月ぶり、奥さんのフローレンスさんとは2年9カ月ぶり。いずれも神戸でお別れして以来になるのだが、思ったより日本語がお上手なのでホッと胸を撫でおろす。
ご主人のワンブラさんが運転するクルマで空港からお宅へ向かう。郊外の道路も広々としているが、都心に入っても緑あふれる、落ち着いた感じだ。ナイロビよりもゆったりとした街である。
ワンブラご夫妻のお住まいはダルエスサラーム大学のキャンパスの中にある官舎である。
この後、1カ月半にわたってステイすることになる官舎を紹介しておく。平屋だが、3棟ある。
1棟はリビング、ダイニング、キッチンがほとんど仕切られずに並んでいる。大型のテレビがあり、小型のテレビにはプレイステイション2というファミコンと繋がっている。日本製の応接セット、コンポーネントステレオがあり、6〜8人は座れるような食卓もある。冷蔵庫は大きめのものが2台。冷暖房はなく、通気性を重視した建て方になっている。
2棟目は寝室が3つ。浴室とトイレをセットにしたものが2つある。内、いちばん小さな寝室が我々夫婦の部屋となる。大きな寝室はワンブラさん親子(4人)、中ぐらいの寝室はこの家の使用人たち(4人)が寝るためのもの。残りの1棟は親戚の大学生のために貸し出している。
さて、ダルエスサラーム大学。この国のエリート養成機関であり、唯一の国立総合大学である。5km四方ほどの小高い丘がそっくり大学の敷地になっており、教室や学生寮が広大な緑地の中に点在している。日本の大学ではどこと似ているのか、一生懸命考えたが思い付かない。
多分、日本にはない恵まれた環境を備えた大学ではないかと思う。
この後、タクシーに乗っても、
バス(ダラダラ)に乗っても、帰る時は行き先をUniversityと言うのだが、名前と場所柄が素晴らしくマッチングしていると思う。
【LOG in BLOG】04.11.14
無事帰国しました。
11月4日、ダルエスサラーム空港を出発して、
ナイロビ、ドバイ、バンコクを経由して、香港で1泊し、
6日、無事、日本に帰りました。
アッという間の2カ月の旅でした。
ここから日本での入稿になります。
帰国したらドッと雑用が押し寄せてきて、
1週間少々ほど入稿できない日がありました事をお詫びします。