マサイの家は木の枝を組んで形を作り、牛の糞(ふん)を塗って固めるのである。
1カ月もすればカチカチに乾き、牛糞の匂いもしなくなる。
断熱性があるので、昼は涼しく、夜は暖かく、居心地がいい。
「空はアフリカ色」 松本仁一・著 朝日新聞社
タンザニアは130もの民族で構成されているが、大部分の民族はクルマ社会を享受したり、
携帯電話で情報交換すると言った、より文化的な暮らしに向かっている。ただし、例外として、
マサイ族だけが頑なに古い生活スタイルを守っている。ここでの近代化は「堕落」と言われる。
部落は中央に牛を入れるための檻があり、その周囲にドーム状の家が20軒ほど並んでいる。
家はご覧のように牛糞で作られている。ちょっとひび割れていたりするのだが、匂いはしない。
中に入ると天井が低い。窓がないため、真っ暗。目が慣れたら、フラッシュ写真を撮ってみた。
こんな暮らしをすることに抵抗して、都会に飛び出す若者もいる。でも、都会でのマサイ族も、
プライドを大切にしている。他民族とは少し距離感を持って暮らしているような気がした。
【LOG in BLOG】05.1.3
年賀状が元旦に届き、引き続き2日にも届いた。何と何と32年ぶりのことらしい。
2日に届いたのは、我が家の場合で言えば5通ほどだったが、これはこれで暖かいものを感じた。日本郵政公社は「サービス向上の一環として」と言っているが、実際には年賀状の減少傾向に歯止めをかけたいのだろう。今年の年賀状総数は5.6%減とある。
お正月とか結婚式での「おめでとう」というご挨拶はアナログでないと実感できないというのが我が信条である。すべてがデジタル化している世の中で、アナログでないと表現できないものを大切にしたい。そんな気分で言います。「年賀状、頑張れ」